白黒リバーサルフィルムを試す
現在日本で手に入りやすい35mm白黒リバーサルフィルムはフォマ「FOMAPAN R100」,ADOX「SCALA160」の2種類かな
いずれも【かわうそ商店】で、SCALAにおいてはSILVER SALTのHPから現在手に入る。
現像は【田村写真】【ADOX】で可能。
今回使用したのは「FOMAPAN R100」
感度100のパンクロマチック増感白黒反転フィルム。 特性曲線フィルムが非常に優れ
ハイライト部分とシャドウ部分の両方で、細かいグレーの色合いを区別できる。
(注釈:FOMAテクニカルデータシート)
現像から上がったフィルムを見た時の感動!ライトボックスはありませんが魅入ってしまいます!
カラーリバーサルでも似たような感動はありますが別物です。白と黒が美しい・・極上のモノクロ映画を見ているようです
露出を外すシャドウもハイライトもつぶれてしまいダイナミックレンジは広くない。デジタルカメラと同等だけど
機能優秀なデジタルカメラで使い物にならなくなるほど外すことはないね
目を惹くのは中間グレー。グラデーションが美しいです。
すっ飛ぶと白いかさぶたの点々ができる ハイライトがぎりぎりで頑張る笑
夜のスナップも露出さえ気を付ければgood!
また使ってみたいフィルムです
LOMOのリバーサルフィルムでクロスプロセス
LOMOのリバーサルフィルムXPro Slide 200でクロスプロセス
そもそもクロスプロセス用フィルムと謳うその理由がわからんので
少し期待を込めて使ってみた
本当の色はどこにあるのかとスキャンに苦労した。
試行錯誤の果てこの仕上げに落ち着いたけど 果たして正解なのか・・・
ブルーがとても印象的だ
なぜか不思議と記憶する雰囲気、空気が画像と一致してくるのが面白い
~Stealing Beauty~
フィルムの持つ不思議な魅力に憑りつかれている
輪郭の滲み 光に包まれているようなこの感じが好きだ
デジタルとフィルムは全くの別物 ハイテク機器と工芸品 ジャンルが違う 世界が違う そう思う
CineStill 800Tungsten
CineStill 800Tungsten
メーカーサイトの説明では
このフィルムはC-41処理用ISO800フィルムとして扱い、ISO3200まで必要に応じてプッシュ処理を行う
と言っている プッシュ処理というのは増感現像のこと
ISO 800 – No push – EI 200-1600
ISO 1250 – 1 stop push – EI 800-2000
ISO 1600 – 2 stop push – EI 1250-3200
ISO 3200 – 3 stop push – EI 1600-3200 (added contrast)
これは増感で使用しなさいと言っているようなもの
OM-1の露出計ISO設定を1250にセットし撮ってみた
(はたして「増感」がこの概念でいいのか疑問だが・・露出を1段から半段落として撮影 その後1段分増感現像を行うという解釈で臨んでみた)
ハイライトがすっ飛ぶことなく収まっている
露出を落としたおかげでSS稼げ こういった画をきっちり絞れるのは嬉しい
シャドーのグラデーションがとてもいいと思う
夜景、ナイトスナップでは手放せないフィルムになりそう・・ただ高価なのが悲しい
ただし今回の増感現像だが
モノクロやリバーサルではやってくれるがカラーネガでの増感はレアのようで
増感現像をしてくれるところを探すのに大変苦労した
見つけたのはここ